ボイスマルシェマガジン

人生お悩み相談室-ボイスマルシェのカウンセリングガイド

流産や中絶の悲しみ、罪悪感を手放すためにカウンセリングができること

      2017/09/28

流産や中絶の経験は、他の人には話しにくく、どうしても一人で辛い気持ちを抱えこんでしまいます。流産や中絶の悲しみ、罪悪感を癒すカウンセリングプログラムを行っている上土井 好子(うえどい よしこ)カウンセラーによると、「自分がふさぎ込んでいては、家族に心配をかけてしまうのでは」と気持ちを封印してしまう女性は多いそうです。

上土井カウンセラーのカウンセリングを申し込まれる相談者の中には、初めて誰かに話ができたと安心される方も多いのだとか。そして上土井カウンセラーに出会うまで、カウンセリングを受けて自分自身の話をするという選択肢を知らなかったという方も多いのです。この記事では、上土井カウンセラーに、カウンセリングの内容や効果について教えてもらいました。

上土井 好子カウンセラー(心理カウンセラー)のプロフィール

 

流産や中絶のカウンセリングでは、どこから話をすればいいの?

上土井カウンセラーの場合、まず相談者自身が話しやすいところから、お話をしてもらいます。流産や中絶にいたる背景は、ひとりひとり違います。実際、どこから話していいかと迷う方も多くいます。カウンセリングは順を追ってきちんと話さなければならないものではありません。話が前後したり、突然違うところに飛んだりしても全然かまいません。様々な出来事の中で感じられた、相談者さんのお気持ちを話してもらい、カウンセラーはその内容を丁寧に聴き、寄り添っていきます。

話していく中で、相談者さんが封印していた様々な思いを吐き出してもらい、少しずつ気持ちの整理がつけられるようになります。世間一般の常識やカウンセラーの考えを押し付けることなく、相談者さん自身が納得のいく生き方を導き、サポートしていきます。

上記は一つの例です。もちろん、1対1のカウンセリングですので、相談者さんの状況やご要望、カウンセリングの時間に応じて柔軟に対応しています。途中で泣いてしまってお話ができなくなっても大丈夫です。カウンセラーはあなたの気持ちを否定しませんし、相談者さんの秘密は厳守しますので、安心してお話しいただけます。

 

流産や中絶のカウンセリングを受けることで得られる効果とは

上土井カウンセラーの場合、カウンセリングが終わった後、「今まで誰にも言えなかったことをお話することができ、心がスーッと楽になった。」「ずっと抱えてきた罪悪感や、こんなことを思っている自分はいけないのではないかという強迫観念がなくなり、自分を少し肯定できるようになりました。」といった感想をいただくそう。

流産や中絶を経験された方は、仕方がなかったという思いの反面、自分の行動や判断に後悔し自罰的になってしまいます。また、早く元気にならないとまわりにも迷惑がかかるのではないか、自分が元気になることが子供への供養になるのではないかと、どんどん自分を追い込んでしまいます。

無理矢理抑え込んだ感情や、気づかないふりをしていた感情を吐き出し、カウンセラーが共感的に寄り添うことで、傷ついた自分自身を癒し、過去に引きずられずに前を向いて進んでいけます。

 

流産や中絶のカウンセリングは、どういうときに利用したらいい?

上土井カウンセラーの場合は、下記のような状況や気持ちに心当たりがある時は、カウンセラーに話をすることをおすすめしているそうです。

A 感情が抑えられないケース

  • 寝る時、頭からあの時のことが離れずに涙がでてしまう
  • 立ち直らなければと思っていても、涙がでてしまう
  • 情緒不安定で感情のコントロールができない
  • 次の妊娠が不安でたまらない
  • なんで自分ばかりこんな目に遭うのかと人生を恨んでしまう

B 自分を責めてしまうケース

  • もっと他に方法がなかったのだろうかと後悔している
  • わが子を守ってあげられなかったと自己嫌悪に陥る
  • こんな自分は幸せになってはいけないと思っている
  • 時が経てば経つほど、命の重さがのしかかり前向きになれない
  • 自分は「悲しみ、罪悪感、怒り、恨み、恥、後悔」といった感情を持ってはいけないと思っている
  • 自分が決断したことに後悔し苦しんでいる
  • あのとき自分があんなことをしなければと、自分を責め続けている
  • 罪悪感がないことに罪悪感を感じ、自己嫌悪に陥っている
  • 私は子供を産めないんだと思ってしまう

C 周囲との関係や環境に辛さを感じるケース

  • 夫や親にまだ落ち込んでいるのかと言われ、心が折れてしまった
  • 妊婦を見ると羨ましくて辛くなる
  • 友達の出産報告に傷つき本気で喜べない
  • 本当は悲しくてたまらないのに、笑顔でいなければいけない
  • 日常をこなさないといけないので、落ち込んだ姿を見せられない
  • 誰にも言えず、一人で耐えることが辛い
  • 早く乗り越えなければと焦ってしまうが気持ちがついてこない

また上土井カウンセラーによると、流産や中絶の悲しみは、時間が経過したからといって癒えるとは限らないそうです。出来事から数十年がたち、普段どおり生活ができていても、ふと思い出して悲しくなってしまう…そんな時にもカウンセラーと話をしてみることを検討してください。

 

まとめ

もし、あなたや大切な人が、流産や中絶への罪悪感に悩まされているようなら、カウンセラーに相談するという選択肢を思い出して下さい。当社が運営する電話カウンセリングサービス『ボイスマルシェ』では、匿名で話せますし、女性カウンセラーによる女性限定の電話カウンセリングを行っています。カウンセラーと話すという選択肢があることで、あなたが再び前を向いて生きていける心の支えになればと思います。

[記事にご協力いただいた専門家]

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上土井 好子カウンセラー(心理カウンセラー)
上土井 好子さんのカウンセリング・プログラム
「流産・中絶への罪悪感を手放し、穏やかな心を取り戻すカウンセリング」(55分コース)
「流産・中絶の悲しみから立ち直り、前に進むためのカウンセリング」(110分コース)

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(文:ボイスマルシェ編集部)

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