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ペットを喪った悲しみを癒す、ペットロスの専門カウンセラー/川崎恵

      2017/04/02

クローズアップインタビュー VOL.14 ―川崎恵さん

川崎恵さん

 

一緒に暮らすペットは、人間と同じように家族の一員。
そんな、大切なペットが亡くなることは、想像できないほどの悲しみがあります。

今回は、ボイスマルシェで「家族関係・介護・喪失」をテーマに活躍している川崎恵さんにお話を聞きました。川崎さんは、ペットを失った方や、過去に失ったトラウマを持つ方など、「ペットロス」に関するご相談の専門家。ペットを飼っている方は必見です。

インタビュー:川崎恵さん(セラピスト/カウンセラー)
インタビューと文:ボイスマルシェ編集部

 

~川崎さんのカウンセリングについて~
ペットを喪った悲しみ、「ペットロス」の専門カウンセリング

ペットロスとは、大切な家族であるペットが亡くなった時に、飼い主の誰もが体験する「悲しみの過程」のこと。ペットロスには、通常の悲嘆反応を示す「ペットロス」と、さらに重い反応を示す「ペットロス障害」があるそうです。

●川崎さん:「混同されがちですが、『ペットロス』と『ペットロス障害』では全く別のものです。『ペットロス』は、愛する存在を喪った(うしなった)人が誰もがたどる過程であり、決して病気ではありません。そして、程度の差はありますが、半年程で徐々に回復されていきます。
しかし、中には半年、1年たっても全く悲しみが癒えず、幻聴幻覚が続き、自殺行為に及んだり、他人や他のペットを傷つけてしまうような生活に支障が出る場合を『ペットロス障害』といいます」

 

ペットロスの相談者は、悲しみを出すことができていない方が多いそうです。飼い主にとって、ペットはかけがえのない家族であり、代わりは絶対にいません。しかし周りの人が、その「重み」が理解できていないために、間違った言葉を言われてしまって、さらなる悲しみを受けることがあるのです。

●川崎さん:「人が亡くなった場合は、喪に服す為のお葬式や忌引きという制度がある為、自然と悲しみに向き合う事ができます。正々堂々と悲しみを表現することが出来ます。また周囲の人も悲しみに寄り添ってくれるものです。しかし、ペットの場合は、同じようはいきません。
きっと、悲しむ人を前にして、周囲もどのように声をかけたら良いのか分からないのだと思います。そして、良かれと思って『貴方が元気にならないと成仏できないよ』とか『たかがペットでしょ、早く次の子を見つけなよ』と言ってしまうのでしょう。
でも、そのように言われたら悲しみは増すばかりか、逆に悲しみすら表現できなくなってしまいます。何よりも辛い事だと思います。

相談中、ずっと泣いているだけでもいいのです。ご自身が悲しみを『許可できる』こと、それが何よりも大切です」

 

~どのようなご相談が寄せられていますか?~
■ 泣いてもいいし、怒ってもいい、感情を吐き出すことを認められる場

川崎さんのもとには、ペットに関するさまざまなご相談が寄せられています。相談者のなかには、愛犬の名前を言えないほど泣いて、カウンセリングを終えられる方もいらっしゃるそうです。

●川崎さん:「泣きたいだけ泣いていいし、怒ってもいいんです。
大切な子の命を助けてくれなかった獣医さんに怒りを感じたり、元気に散歩をしている犬に憎しみを感じることもあるでしょう。当然です。それだけ悲しいのですから。それだけ愛しているのですから。でも多くの方が『こんな気持ちになるなんて、私はなんて酷い人間なんだろう』と、罪悪感を抱かれます。
しかし、これはペットロスの心理過程でみんなが感じる気持ちです。どんな気持ちになろうと、まずはご自身の想いを認めてあげてください」

川崎恵さん2

また、過去にペットを失った経験がトラウマになっている方もいます。以前、川崎さんに「夫が『犬を飼いたい』といっているけれど、私は幼い頃に子犬を失った経験が忘れられず、飼いたくない。思い出すのも怖くて、夫にも伝えられない」というご相談があったそうです。

●川崎さん:「さらに、このとき相談者さんのお腹には赤ちゃんがいました。自らが母親となり命を授かった時、過去のペットロスを思い出し、ひとりで悩まれていました。

ですが、カウンセリングの最後には『今は専門家が支えてくれるので安心しました。まずは夫と話します』と言って頂き、後日、『子犬を迎え入れることができました』という嬉しいご報告を頂きました。
人は、支えてくれる存在がいることを知るだけでも、一歩を踏み出せると教えて頂きました」

 

~どのような経緯で、今の仕事を始めたのですか?~
■ 大切なペットを喪った時、新人の獣医さんに心を救われた

川崎さんがペットロスカウンセラーとして仕事をするようになったのは、飼っていたリスが亡くなった経験がきっかけ。ある時、リスの元気がなく、動物病院に行ったそうです。

そこで、院長先生が、ケージからリスを出し、
「今度ペットを飼うときは、犬か猫がいいよ」と言われ、何の処置もなく診察が終わり、川崎さんはとても驚いたそう。

●川崎さん:「苦しそうにしているリスと、何もできない自分が、その場に取り残されて、表現し得ない無力感に苛まれ(さいなまれ)ました。今にもこの手から、命がこぼれ落ちそうで、不安と焦りばかりが募って、孤独を感じていました」

そんな時、川崎さんの心を救ったのは一本の電話。動物病院で、診察に立ち会っていた新人の獣医さんが「いつでも連絡してください」と、川崎さんに声をかけていました。
そこで、動物病院へ電話を掛けたところ、その人が熱心に話を聴いてくれたそうです。

●川崎さん:「リスは亡くなってしまいましたが、獣医の先生とお話したことで、心を救われた部分が大きかったです。その時、『飼い主の心を救う人』になりたいと思いました。
そして、ペットロスカウンセラーの存在を知りました。当時、『ペットロス』という言葉は一般的でありませんでしたが、先駆者の先生のもとで学び、ペットロスカウンセラーとして独立しました」

 

 

~ペットを飼っている方に伝えたいこと~
■ 「死」を知るからこそ、「生」を大切にできる

川崎さんは、自身のペットロス経験から「ペットとの『今』をさらに大切にできるようになった」といいます。

●川崎さん:「一緒に散歩できること、ペットが元気にごはんを食べてくれること、ペットを抱きしめられること。今ある幸せは、かけがえのない幸せ。本当に、ありがたいことなんです。

日本は『死』を忌み嫌う文化である為、『死』について考えないようにする人が多いです。ですが、『死』を知るから、今ある『生』を大切にできるのだと思います。今あることを当たり前と思わずに、愛するペットとの毎日を大切にしていただきたいですね」

そして最後に、ペットロスの傷を持つ方たちへ、川崎さんからメッセージをいただきました。

●川崎さん:「ペットを喪った悲しみを思いっきり表現していますか。
周りの人の言葉に傷ついていませんか。

人が亡くなって悲しいように、ペットが亡くなって悲しいのは当たり前です。
でも、生活の中でその悲しみを表現できる場が、あまりないように思います。

ボイスマルシェは、話したいときにすぐに使える電話相談。大切なペットのことを話したいときは、私のことを思い出してください」

川崎恵さんに限らず、ボイスマルシェには専門カウンセラーが400名以上。それぞれが強みや得意テーマをもって、日々お客様からのご相談にのっています。電話カウンセリングなので、日本全国どこからでも、好きな時間に。当日予約も可能です。完全匿名。お客様の秘密はお守りします。

【今回、登場いただいた専門カウンセラー】
川崎恵さん/セラピスト・カウンセラー/得意テーマ「家族関係・介護・喪失」
大切なペットが亡くなった時の悲しみの過程「ペットロス」の専門家として、ボイスマルシェで実施しています。
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