毒親かもと思ったら誰に相談？母娘関係カウンセリングについて聞いてみた

子どもに悪影響を与える親を表す“毒親”という言葉。本やテレビでも取り上げられる機会が増え、親と子の付き合い方が社会問題の一つとして取り上げられるようになりました。とりわけ女性の場合は、母親との付き合い方に悩まされることが多い傾向にあります。もしかしたら私の母親って毒親（毒母）かもしれない…そんな思いを抱いている方は少なくありません。

今回は、母娘関係についてカウンセリングを行っている守帰朋子カウンセラーに、母娘のベストな付き合い方を見つけるために大切なことを教えてもらいました。

・守帰朋子（家族関係 心理カウンセラー／コーチ）のプロフィール

 

娘をやめたい！　母親との付き合い方に悩んでいる人は実はとても多い

顔を合わせるたびにダメ出しをされる。メールや電話が頻繁で正直うっとうしい。母親の感情の起伏が激しく一緒にいると疲れてしまう。

守帰カウンセラーによると、実母との付き合い方に悩んでいる女性はかなり多いそう。そしてほとんどの人が、母親に対して後ろ向きの感情を抱いてしまうことに強い罪悪感を持っているのです。そして、この罪悪感が、母娘関係にまつわる悩みを深刻化させる原因の一つとなってしまうのです。

 

母と娘は仲良くあるべき？　固定観念が罪悪感を助長させる

守帰カウンセラーのカウンセリングを申込される相談者の多くが、自分が母親に対して感じていたことを、カウンセリング中に初めて口に出したという方が多いそうです。母親に対してネガティブな思いを持つなんてという罪悪感から、誰にも話せないでいる方が大半なのです。しかし、誰にも話さず、自分だけで気持ちを整理しようとすると、悪循環に陥ってしまう可能性も。ただ、母親についての相談がしづらいのも事実、と守帰カウンセラーは続けます。

実は、母親についての不満は一般的に共感しづらい話題なのです。守帰カウンセラーがこれまで見聞きしたケースでは、友達に相談すると「嫌なことがあるかもしれないけれど、親なのだから大切にしなさい」と答えが返ってくることがほとんどなのだそう。母と娘は仲良くできて当然！　こういった固定観念を多くの方が持っているのです。確かにホームドラマに出てくる家族は皆仲良し。親孝行をしなさいといった教訓は誰しもが聞いたことがあるでしょう。誰にも自分の気持ちは理解されない、つまり自分がおかしいのでは……と孤独に悩んでいる方は多く存在するのです。

 

お母さんの不満を言っても大丈夫。話をすることで溜め込んだ親の毒を抜こう

共感されづらい話題だからこそ、守帰カウンセラーは「しんどいこと、何でも、お話しください」「溜まった思いをぶちまけて大丈夫ですよ」と相談者さんに伝えるようにしているそうです。守帰カウンセラーをはじめ、専門家からみると、母親に対してネガティブな感情を持つことは全く珍しいことではないのです。

しかし母と娘の問題は、たとえ家族のような身近な人であっても他の人には見えにくいもの。見えにくいからこそ共感できず「考えすぎじゃない？」「被害妄想では？」など傷つく言葉をかけられることも。だからこそ守帰カウンセラーは「罪悪感は、お母さんに持たされたモノサシが影響しているもの。罪悪感があるのは不思議ではありません」と相談者にお話しするそうです。後ろめたい気持ちを感じることを否定しないで、受け止めることができたら、罪悪感はそう強くはなりません。抱えている思いを少しでも軽くできればストレスは減るはずです。

話をすることで気持ちのデトックス（毒抜き）もでき、何が問題なのか客観的に判断する材料にもなります。周囲に受け止めてくれる方が見つからない人は、守帰さんのようなカウンセラーに相談することを検討してみてはいかがでしょうか。

 

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・【母娘関係】母娘のベストな距離を見つけるカウンセリング（55分コース）
・【親の介護】介護で後悔したくない娘のためのカウンセリング（110分コース）

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（文：ボイスマルシェ編集部）

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