ボイスマルシェマガジン

人生お悩み相談室-ボイスマルシェのカウンセリングガイド

大人のADHD、「人と同じにできない」悩みを前向きに/リーベル・りなこ

      2016/08/21

クローズアップインタビュー VOL.07 ―リーベル・りなこさん

リーベル・りなこさん

じっとしていられない、大事なことをつい忘れてしまう。
そんな、「普通の人と同じにできない」と悩む方にご紹介したい専門家がいます。

今回は、ボイスマルシェで「人間関係」をテーマに活躍中の、リーベル・りなこカウンセラーにお話を聞きました。リーベルさんは、自身がADD(注意欠如症)で悩まれていたそう。その経験を活かし、大人のADHD(注意欠如多動性症)や発達障がいに関するカウンセリングをしています。

インタビュー対象:リーベル・りなこさん(カウンセラー)
インタビューと文:ボイスマルシェ編集部(金子)

 

~リーベルさんのセッションについて~
■ 相談者の思考タイプに合わせた、アドバイスとカウンセリング

ADHDとは、「注意欠如多動性症」という発達障がいのひとつ。物事に集中できない、集中しすぎて周りで起きていることが見えなくなってしまう等の「特性」のことを言うそうです。

●リーベルさん:「ADHDは病気ではなく『個性』にすぎません。
それぞれの持つ『個性』が、生活の中で良い面がでている状態であれば、日常生活に支障はありません。
しかし、悪い面で傾向がでると、『普通の人と同じにできない』となってしまうんです」

リーベルさんによると、人には2つの思考タイプがあるのだそう。ひとつは、「直線的思考タイプ」。目標に対し、必要な作業を順序立てて論理的に進める思考パターン。
二つ目は、「曲線的思考タイプ」。物事を画像(イメージ)で認識して感覚的に進める思考パターン。

ADHDの特性を持つ方は、「曲線的思考タイプ」が強い人が多いそう。
曲線的思考タイプは、直感的に物事をイメージしたり、物事の全体を捉えることが得意な人。その一方で、物事を順序よく進めることが苦手なのだそう。

●リーベルさん:「どちらの思考タイプにも良い面、悪い面があります。
しかし、同じ作業を続ける仕事や、じっと席に座って授業を受けるなど、日常生活の中で、曲線的思考タイプの方が苦手な場面が多いのです。
その結果、『人と同じようにできない生きづらさ』に繋がるのだとおもいます」

リーベルさんは、「曲線的思考タイプ」と「直線的思考タイプ」を場に合わせて使い分けられるよう、対応方法のアドバイスと、心のカウンセリングを行っています。

例えば、自分の特性によって目標達成ができないとき。
課題を分析し、原因を探ります。「ここが原因である可能性があるからこうしたらよくなる」という仮説をたて、一つずつ改善アプローチを行います。
原因と考えられることを一つずつ分けることで、「曲線的思考タイプ」の方にも実践しやすい、わかりやすいお話しができるのですね。

 

~どのような経緯で、カウンセラーを始めたのですか?~
■ 自身が感じた「生きづらさ」から、個性と向き合う窓口になりたいと思った

リーベルさんがカウンセラーの仕事を始めるきっかけとなったのは、会社員時代にさかのぼります。銀行員として働いていたリーベルさんは、常に「働きづらさ」「生きづらさ」を感じていたそうです。

その後、生活や仕事の中での支障が大きくなり、自分の「生きづらさ」の原因を調べたところ、「ADHD」の存在を知ります。そして、2013年に、リーベルさんは「ADHD」の診断を受けました。

●リーベルさん:「ADHDと上手に付き合うテクニックや、社会生活でのコミュニケーション方法などを、わかりやすく話しているところがありませんでした。
そこで、自分自身がご相談を受けたり、向き合い方をお伝えする窓口になろうと思ったんです」

 

~どのようなご相談を得意とされていますか?~
■ ADHD、発達障がいをはじめ「社会生活でのコミュニケーション」

リーベルさんのもとには、「社会生活での人とのコミュニケーション」をテーマにしたご相談が寄せられます。
ADHDなどの発達障がいを診断されている方をはじめ、職場の対人関係や家族との接し方など日々のコミュニケーションに悩む方のご相談も多いそうです。相談者は、自尊心が低下していることが多いのだとか。

●リーベルさん:「自身の『個性』が悪い方向に出てしまい、上手く対応できない。そのために、心が打ちのめされているのだと思います。
まずは、『人と違っていいんだ』『私が悪いのではないのだ』と、自分の特性を前向きに考えることを促しています」

リーベルさんは、日ごろのセッションで、短い言葉で、わかりやすく簡潔にお話しするよう心掛けているそう。リーベルさんは、「例えるなら、『キャッチボール』みたいなイメージ」と言います。また、「自身の知識を押し付けないこと」にも気を付けているそうです。

●リーベルさん:「どういう話をしたいかは人それぞれです。
まずは、相談者の求めている『ニーズ』を探ります。
ADHDの専門知識を知りたいのか、ピンポイントで課題の対応方法を知りたいのかなど。
そして、自分自身のどういうことに気づいているか等を考察していきます」

相談者のタイプに合わせ、受け入れやすいお話しができるのが、リーベルさんのカウンセリングなのですね。

 

~女性たちへのメッセージ~
■ 自分自身と向き合えなくなっていませんか?必ず、居場所はあります

最後に、リーベルさんからメッセージをいただきました。

●リーベルさん:「あなたの悩みや課題に対して、対応する方法はいくつもあります。
特性を理解してもらえず、アドバイスが上から目線に感じたり、病人扱いをされることで否定的にとらえてしまったり、自分自身と向き合えなくなっていませんか。

必ず、居場所はあります。
私は、自身の経験や専門知識から、あなたの思考タイプに合わせてお話しができます。
わかりやすい、受け入れやすい形で、対応方法のお話やご相談をお受けしています」

リーベル・りなこさんに限らず、ボイスマルシェには専門カウンセラーが400名以上。それぞれが強みや得意テーマをもって、日々お客様からのご相談にのっています。電話カウンセリングなので、日本全国どこからでも、好きな時間に。当日予約も可能です。完全匿名。お客様の秘密はお守りします。

【今回、登場いただいた専門カウンセラー】
リーベル・りなこさん/カウンセラー/得意テーマ「人間関係」
自身がADHDで悩んだ経験と、専門知識から、「普通の人と同じようにできない」悩みに対し、ボイスマルシェでセッションを実施しています。
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